更に毎年やってくるおなじみの選択なのに、なぜか毎回ちょっと驚いてしまう...そんな人、きっと多いはず!
2025年、スキーに行くならどっち?日本 vs ヨーロッパ徹底比較
ヨーロッパ?それとも日本?この冬、スキーに行くならどっち?
もちろん、私たちのイチオシは日本…ですが、ひいき目なしに見ても、ヨーロッパと日本のスキーリゾートにはそれぞれ魅力がたくさん。ライディングスタイルや旅の好みによって合う場所は変わってきます。
では、2025/26年の冬、どちらを選ぶのがベストなのか?比べてみましょう。
では、ふたつを比べてみましょう:
リゾート名 | ラ・プラーニュ(フランス) | サン・アントン | ニセコ (日本) | 白馬 (日本) |
コース数 | 133 | 94 | 70+ | 200+ |
リフト数 | 73 | 86 | 39 | 135 |
標高差 | 3,080 m | 2,811 m | 1,308 m | 3,000 m |
リゾート内滑走距離 | 180 kms | 300 km | 50 km | 137 km |
総降雪量(2024〜25) | 250cm | 408 cm | 783cm | 782 cm |
では、なぜ多くの人がアメリカではなく、ヨーロッパや日本で滑ることを選ぶのか?詳しく見ていきましょう。
・ヨーロッパ:ダイナミックなアルプスの稜線と急斜面
・日本:パウダー(新雪)
たしかに北米にも急斜面やロングラン、広大なパークがあります。でも、“あのパウダー”はないんです。
「いや、北米にもパウダーあるし?」
もちろん、それは分かっています。でもここで言っているのは、うっすら積もった粉雪のことではありません。腰まで埋まるような深雪、終日ホワイトルーム状態、「スコップとスノーケル必須」なレベルのパウダーです。そんなコンディションが味わえるのは、やっぱり日本だけなんです。
・ヨーロッパ:ロングランが魅力
想像がつくと思いますが、斜面が急なスキー場ほど、ロングランやエリア間をつなぐルートが豊富になります。そのぶん、リフトに何度も並ばずに長く滑れるのが魅力です。たとえばフランス・シャモニーの「ラ・ヴァレ・ブランシュ」は、世界でも屈指のロングランコース。標高差2,800m、全長23kmのオフピステ(非圧雪エリア)を一気に滑り降りる体験は、まさにヨーロッパスキーの醍醐味です。
・日本:文化の違い
日本でのスキー旅には、他では味わえない独特の文化体験が詰まっています。地元の居酒屋でのんびりと日本酒を酌み交わしたり、雪の中で温泉に浸かりながら温泉猿と出会ったり…。どんなタイプの旅行者にとっても、「まるで夢みたい」と感じる瞬間の連続になるはずです。
・ヨーロッパ:スキー場からすぐアクセスできる宿泊施設
ヨーロッパのスキーリゾートは標高の高い山岳地帯に位置しているため、その地形やインフラに合わせてリゾート地がつくられてきました。
その結果、アメリカのスキーリゾートと比べても「ゲレンデ直結」の宿泊施設が豊富にあり、より便利に滞在を楽しめるのが魅力です。
・ヨーロッパ:予算が抑えられる
アメリカで休暇を過ごしたことがある方ならわかると思いますが、すべてがとにかく…高いんです(しかもチップ込みで)。
これまでの傾向として、ヨーロッパや日本のスキーリゾートは、オーストラリアやアメリカのリゾートに比べて、圧倒的にリーズナブルだと感じる旅行者が多くいます。特に、ウィスラー、アスペン、ベイル、ブリッケンリッジといった北米の人気リゾートと比べると、その差は歴然です。
食事や飲み物、リフト券、宿泊費、レンタル代、レッスン料、場合によっては医療費や航空券まで、あらゆる面で費用を抑えられるのが特徴です。
・日本:予算が”更に”抑えられる
ヨーロッパも十分リーズナブルですが、「とにかく安く行きたい!」という方にとっては、日本が最強の選択肢です。
【予算まとめ】どっちも安いけど、結局いくらかかるの?
主要4リゾートの中から似た条件のプランを比較して、わかりやすく並べてみました。
どのリゾートが予算的に一番お得か、チェックしてみてください。
宿泊施設
以下は、2025年1月2日(金)〜1月9日(金)の1週間、2名の大人と子ども2名(7歳・4歳)を対象に、各スキーリゾートの主要リフトから1km圏内にあるBooking.com掲載の3つ星ホテルを基準に算出したサンプル費用です。
※2025年6月9日時点
ラ・プラーニュ | サン・アントン | ニセコ | 白馬 | |
宿泊費 | 三つ星 | 三つ星 費用: ¥962,338 (税金・手数料込み) USD: $6,683.81 | 三つ星
| 白馬 パノラマ ホテル- 3 star ファミリールーム(ツインベッド2台+ダブル1台) 費用: ¥637,000(税金・手数料込み)
|
リフト券
※料金は6日間のリフトパスに基づいたサンプル価格
ラ・プラーニュ | サン・アントン | ニセコ | 白馬 | |
大人 | € 296 | USD: $487.18 | ¥60,500 (全山共通) | ¥55,900 |
子供 | USD: $273.53 | USD: $292.54 | ¥36,200 (全山共通) | USD: $253.59 |
レンタル
※スキー用具一式(スキー板・ブーツ・ストック・ヘルメット)の6日間レンタル料金
ラ・プラーニュ | サン・アントン | ニセコ | 白馬 | |
大人 | The Alpine Generation | 価格非公開 | ¥40,500 | ¥40,500 |
子供 | €82.90 | 価格非公開 | ¥27,500 | ¥27,500 |
レッスン
※1日プライベートレッスンの料金をもとに算出
ラ・プラーニュ | サン・アントン | ニセコ | 白馬 | |
プライベートレッスン | €550 | ¥105,000 | ¥79,000 | |
リゾート内ガイド | なし | なし | ¥110,000 | ¥120,000 |
バックカントリーツアー | €450 | ¥120,000 | ¥130,000 |
アクセスしやすいのはどっち?
海外でのスキー旅に行ったことがある人ならきっと分かるはず。飛行機を降りたその足で、すぐにBurtonのStep Onを装着…なんて簡単にはいきません。空港から雪景色を抜けて山のエリアへたどり着くまでには、どうしても“プラスの移動時間”が発生します。
そこでこのセクションでは、比較対象として4つのうち2つのリゾート、ニセコとラ・プラーニュに絞って、現地で実際にかかる移動時間やアクセスのリアルをご紹介します。
新千歳空港からニセコまでの電車移動
所要時間:約2時間
長時間の国際線フライトのあと、さらに乗り継ぎのために移動しなければならないのは、正直かなり面倒。そんなときは、手間を省いてくれる電車移動が断然おすすめです。新千歳空港からニセコ最寄りの倶知安駅まで、景色も楽しめる快適で信頼できるアクセス方法です。
プロのヒント:
もし空港から倶知安駅までの直通列車が出ていない場合は、まず小樽駅(倶知安の隣町)まで行って、そこから乗り換えるのがスムーズです。
ラ・プラーニュへの列車移動
所要時間:約2時間30分
ラ・プラーニュに最も近い鉄道駅はエーム駅で、リゾート中心部から約20km、バスで約45分の距離にあります。パリ発の高速鉄道(TGV)やユーロスターのスノートレインもここに停車します。ただし空港からアクセスする場合、全体の移動時間は車やバスとあまり変わらず、ジュネーブ空港からは約2時間半のドライブまたはバス移動となります。
予約前に知っておきたいポイント
気づいた時には満席…なんてことも!予約はお早めに。
ここで紹介しているのは、世界でもトップクラスのスキーリゾート。人気が集中するのも当然です。
さらに、ここ数年は北米の積雪が不調だったこともあり、今シーズンは例年以上に予約の競争が激化しています。
理想の旅を逃さないためにも、今のうちにしっかりと計画を立てておきましょう。
今のうちに予定を固めておけば、旅行直前にバタつく心配もなし。
さらに、レンタル・宿泊・レッスン・ガイドツアーまで、あらゆる早割特典が狙えます。
ベストシーズンを最高の形で迎えるなら、今がチャンスです。
時差ボケも計画のうち!
旅行に時差ボケはつきもの。でも、せっかくの5〜7日間、毎日滑り倒すスノートリップなら、できるだけ万全なコンディションで過ごしたいですよね。
出発前に自分にとってベストなタイムゾーンを調べて、現地で思いっきりライディングを楽しもう!
ニセコには「ゲートシステム」がある!
世界的に見てもあまり一般的ではない仕組みですが、ニセコには「ゲートシステム」があります。これは、リフトでアクセスできるエリアから管理外の非圧雪バックカントリーに入ることができる制度です。
そのため、ニセコユナイテッドの公式なコース数だけを見ると、実際の滑走可能な地形の広さを正確には表していません。整備されたコースだけでなく、ゲートの先に広がる自由なパウダーエリアも、ニセコの魅力のひとつです。
文化の違い
日本で、日本酒や抹茶を楽しんでから温泉でほっと一息…?
それともヨーロッパで、ホットワインで体を温めたあと、シャンパンで乾杯…?
正直、どっちも最高ですよね。
最終的には「どんな文化体験をしたいか」で選ぶのがポイント。
実は、スキーを楽しんだ後にお酒をたのしむという文化はフランスのラ・プラーニュのようなリゾート地が発祥。
なので、スキーもパーティーも全力で楽しみたい!という人や、ヨーロッパらしい伝統的な村の雰囲気やボリューム満点のローカルフードを求めている人には、ヨーロッパがぴったりかもしれません。
もっとゆったりとした雰囲気を楽しみたい方には、日本がおすすめです。家族経営のこぢんまりとした居酒屋で静かに一杯楽しんだり、ライディング後にカラオケや温泉で過ごしたりと、日本ならではのユニークな文化体験が満載。静と動、どちらも楽しめるのが日本の魅力です。