リズムメンバーからのコツ:バックカントリーギアの必需品
ゴルフやサイクリング、パラセーリングと同じように、バックカントリーツーリングも正しいギアが揃っていなければ始めるのがとても難しいアクティビティです。じゃあどこから始めればいいのか?マスターカードを限度額まで使って、請求書が届いたときにパートナーへ謝る?(それはおすすめしません笑)
そこでリズムジャパンでは、これからバックカントリーに挑戦したい人のために、絶対に持っていた方がいい、安全ギアについてまとめました。リズムライドのバックカントリーゲストサービスマネージャー、ニック・ヒル(Nick Hill)が語る「バックカントリーで必ず持っておくべき装備」と「選び方のコツ」をご紹介します。
コツ 1: アバランチパック
「アバランチパック(雪崩用バックパック)にはさまざまな種類がありますが、最も重要なのは必要なツールやギアをしっかり収納できる設計になっていることです。緊急時においてツールへ素早くアクセスできることは非常に大切なので、僕は必ずツールごとにスペースを分け、簡単に取り出せるようにしています。」
コツ 2: トランシーバー/ビーコン
「最初に準備すべき、そして最も重要とも言えるのがビーコンです。ニセコではBCAのビーコンをよく使っています。3アンテナシステムを搭載していて、とても信頼性が高く、長年使われてきた実績があります。」
「トランシーバーは命を救うための道具なので、使い慣れることと、そしてトレーニングしておくことが何よりも大切です。私たちのガイド付きツアーでは、必ずツアーの最初にガイドがこのトランシーバーの使い方を説明し、もし必要になったときにどう使うのかを体験していただきます。」
コツ 3: シャベル
「アバランチパックの中に必ず入っているのがシャベルです。」
「もし雪の中でシャベルを使ったことがない人でも安心してください。バックカントリーガイド付きのツアーを予約すれば、ガイドがシャベルの使い方をしっかりとレクチャーします。実際に使うことがないのが一番ですが、ツアーを通じて知識が増えて帰っていただけるようにしています。」
「シャベルは埋まってしまった人を救助する際に大きな違いを生みます。プローブで埋まってしまった人の位置を特定したら、できるだけ速く、効率的に雪を掘り進める必要があります。前の人が掘って後ろに雪を投げ、後ろの人たちがその雪をどんどん取り除いていきます。シャベル作業は体力を消耗するので、緊急時にはポジションを交代しながら救助を続けることが重要です。」
コツ 4: プローブ
「日本で一般的に一番使用されているのは Probe Stealth 240 で、ニセコの環境に適したサイズのプローブです。」
「プローブは折り畳み式の長いポールで、ビーコンと組み合わせて雪に埋まった被災者を物理的に探し出すために使用します。ビーコンの信号が最も強い場所を特定したら、そのエリアをプローブで突き、プローブストライク(接触)があるまで探していきます。」
コツ 5: 緊急救急箱
「ガイドは緊急時に備えて必ずファーストエイドキットを持っていますが、もちろん!使う機会がないのが一番です。」
コツ 6: その他
「私はいつも、水、スナック、そして頂上で凍えてしまわないように、念の為厚手の中に着れるものを持っていってます。」
コツ 7: 地図
「また、リソースとして『Hokkaido Wilds』を強くおすすめします。この素晴らしいチームが作り上げた知識の詰まったリソースを購入することで、彼らの活動をサポートすることもできます。さらに、日本でバックカントリーに出る際は、事前に地図をスマホにダウンロードしておくのも必須です。『Geographica』というアプリはとても便利で、Hokkaido WildからダウンロードしたGPXファイルを簡単に取り込むことができます。(GPXファイルを開く>Driveや端末に保存>Geographica / Gaia / 他のマッピングアプリで開く>Boom!これでルートがデバイスに表示されます)」
バックカントリーガイド付き体験に興味がありますか?ぜひ、この冬は私たちのウィンターガイドアドベンチャーに参加してみてください!