カット! 2024/25ウィンターシーズンが正式に終了しました!
「♪ もういいの、きっと見つかるわ… あなたみたいな(次のシーズン)… 幸せを祈ってる… ♪」
—Adeleの曲にのせて、ちょっとふざけたいところですが…
正直なところ、今シーズンのような冬はもう二度と来ないかもしれません。
降雪量もコンディションも、あらゆる面で記録的。
ギネス世界記録も「さすがに多すぎじゃない?」って思ってるかもしれないほど、まさに“とんでもない”シーズンでした。
さて、本日をもって日本各地の山岳リゾートではリフトの営業が終了し、Rhythm Japanの今冬の営業もひと区切りを迎えました(ちなみに、すでに夏営業への準備はバタバタと進行中です…!)。
そんな節目の日に、今シーズンをちょっと振り返ってみたいと思います。
この冬は、これから何年も「記録破りのシーズン」として語り継がれるであろう、特別なシーズンでした。
では、その2024-25年の冬がなぜそこまで“伝説級”だったのか—
改めて、ひも解いていきましょう。
圧巻のパウダースノー
パウダー。それこそが、みんながここに集まる理由。
もし今シーズン来られなかった人がいたら、きっと「行けばよかった!」と思っているはず。
そして2024-25年のこの冬は、まさに「本気で行きたかった…」と思わせる、そんなシーズンでした。
12月中旬だけでも、ニセコは過去20年で最多となるアーリーシーズンの積雪を記録(出典:Niseko United)。そして勢いはそのままに、ピークシーズンには1日でなんと90cmの降雪を記録! 今季最大の積雪量を叩き出しました。
でも、それどころじゃなかったのが白馬。
今シーズンの白馬はまさに「お見事!」と拍手を送りたくなるような大当たり。13年ぶりとなる最多積雪を記録し、12月上旬の降雪量に至ってはなんと1956年以来のレベルでした。
ちょっと想像してみてください。
白馬でこんなに雪が降ったのは、映画『ダークナイト ライジング』が公開されていて、PSYの『江南スタイル』がラジオで流れまくっていた頃以来なんです…どれだけ久しぶりかわかりますよね。
では、各エリアのすごかった記録をチェックしてみましょう!
白馬 | ニセコ | 富良野 | |
総降雪量 | 779 cm | 1,283 cm | 513 cm |
最大降雪日 | 38 cm (2024年12月28日) | 90 cm (2024年12月中旬) | 20 cm ( 2024年12月1日) |
降雪が観測された日数 | 74日 | 95日 | 76日 |
イベント
最高だったのはパウダーだけじゃありません。
2024-25年の冬は、これまでの日本のパウダースノー史上でも屈指のビッグイベントが各地で開催され、訪れた人たちを大いに盛り上げてくれました。
Rail Jam 2025
より大きく、よりパワフルに、そしてこれまで以上に盛り上がった「Rhythm Rail Jam」がついに復活。間違いなく、過去最大規模の開催となりました。
集まったのは約4,000人の観客、そして日本各地のスノーリゾートから集結したトップライダー50人。さらには地域の人気フードトラックやパフォーマーたちも勢ぞろい。まさに“とんでもない規模”のイベントでした。
Mad Dog Jam
スキー&スノーボードカルチャーにおいて、“send it(思いきりぶっ飛ぶ・攻める)”という言葉はもはや常識ですが、それを体現するイベントといえば、間違いなく「Moiwa’s Mad Dog Jam」です。正直、ニセコ・インターナショナル・クリニックにとっても一年で一番忙しい日だったかもしれません‥!
参加者たちはガチで“攻めて”ました。とにかくでかく飛ぶ、ぶっ飛んだトリックを繰り出す、しかも勝つためじゃなくて、ただ純粋に楽しむために。まさに、それがこのイベントの醍醐味です。
Snow Machine
ついに…!何年も“Snow Machine”の公式プレイリストをかけながら雪乞い(?)してきた努力が報われ、ついに白馬とニセコで開催されるというダブル開催を実現。これはもう、完全に勝ちです。
ニセコではBliss ‘N Esoが『Zion Bash』や『The Sea Is Rising』といった名曲で観客の青春スイッチを再点火。
白馬では、日系アメリカ人のテックハウス・アイコン、Hiroko Yamauraがシカゴハウススタイル&クールな雰囲気をまとったBoiler Roomセットで会場を魅了。
Snow Machine 2025は、どの会場にいた人にとっても間違いなく“最高だった”と言えるイベントになりました。
音楽、ライディング、そして仲間との時間—4日間がまるごと一生モノの思い出です。
白馬八方尾根 第78回 リーゼンスラローム大会
日本のスノーシーンの中でも屈指の歴史を誇るイベントのひとつ「リーゼンスラローム」では、日本を代表するトップスキーヤーたちが数日間にわたって熱い戦いを繰り広げました。
勝者には、白馬スラロームの“キング”または“クイーン”の称号が授けられる、まさに名誉ある大会です。
雪見フィルムフェスティバル
アートとクリエイティビティ、そしてポジティブな空気が白馬の中心に集まるイベント「Yukimi」。
“白馬らしさ”を地元のクリエイターたちの視点で表現するこのイベントは、まさに忘れられない体験になること間違いなし。今年の雪見フィルムフェスティバルは、これまでから大きくスケールアップしました。
400人以上の来場者、多彩なローカル短編作品、そして2024-25シーズン最大級ともいえる豪華なプレゼント企画(GoProを手にしたラッキーな人も!)まで、まさに“EPIC”という言葉がふさわしい一夜でした。
Korua Shapes デモデー
すべてのスノーボーダーに共通する“ひそかな願望”があるとしたら—
それは一度はKorua Shapesのボードに乗ってみたい、という気持ちではないでしょうか。
シンプルなのに、どこか気品があって、真っ赤なソールがゲレンデでひときわ目を引く。あの存在感、見過ごすことなんてできません。
そんなKoruaが、特別企画としてニセコと富良野にやってきました!
新作ボードをずらりと持ち込み、ついに“あの滑り心地”を実際に体験できるチャンスが到来したのです。
雪板
バインディングがなくたって、ぜんぜんOK!
雪板の第2回目のイベントでは、昨年を上回るパークセクションがニセコと白馬に登場。
ローカルの滑り好きたちが集まり、ハンドメイドで作られた芽育雪板の“ノーボード”を実際に試せる貴重な機会となりました。
この冬のポジティブアクション
ゴミ拾い活動
現実はちょっと厳しいものです。シーズンが終わり、ワーホリ勢も観光客も去って、ゲレンデ周辺の店もオフシーズンに入った頃。どの山でも共通して見えてくるものがあります——そう、“ゴミ”です。
雪が解け始めると、その下から大量のゴミが現れます。そしてRhythm Japanは、それが本当に許せないんです。
だからこそ、私たちは毎年、アースデイに合わせて「ゴミ拾いデー」を実施。ニセコ・白馬・富良野の3エリアで同時開催しました。
その成果はというと…ニセコだけで回収されたゴミの量はなんと430kg!これは平均的なお相撲さん3人分以上の重さに相当します。
ウェアの回収と寄付
Rhythm Japanでは「どんな環境にある人にも、最高のウェアで雪山を楽しんでほしい」と考えています。でも、現実にはそれが難しい子どもたちもいます。
だからこそ、私たちは毎年、蘭越町と岩宇の地元の児童養護施設を対象に、ウェアの寄付と無料の雪上体験イベントを実施しています。
今年は過去最大規模で開催され、
Rhythm Japanのスタッフだけでなく、ニセコの地域住民からも協力が集まり、集まったウェアは1,000点以上!
子どもたちの笑顔と一緒に、温かい気持ちがたくさん雪山に届いた1日となりました。
ボランティア活動
Rhythm Japanでは毎年、「自分たちが愛し、暮らすこの地域と自然にきちんと恩返しをする」という思いから、最低でも1,000時間のボランティア活動を行うことを目標に掲げています。
そして2024-25年の冬、無事にその1,000時間を達成することができました!関わってくれたすべての人に心から感謝します。本当におつかれさまでした!
次の冬が始まる前に、また1,000時間積み上げていきましょう!